お腹が弱いランナーは○に気を付けてください!入院10日コースです
こんにちは。ヤギです。何ヵ月ぶりかの投稿です。
実は、2か月くらいランニングできない時期がありました。
なぜかというと、汚ケツ(肛門)に病気を抱えてしまい、手術入院と、その前後の治療のために、しばし離脱していたことが原因です。
本記事では肛門の病気ついて、同志ともいえる市民ランナーの皆さんが同じ目にあわずにすむように、気を付けていただきたいことを書きます。
お食事中の方、汚ケツの話を見たくない方は、そっとブラウザの戻るボタンを押してください。
わたし、痔(じ)になりました
昨年11月にランニングを始めてから、健康体を取り戻しつつあると感じていた矢先のことでした。ある日から急に肛門周辺が痛くなって、居ても立っても居られないという状態になりました。
痔にもいろいろな種類があるのですが、私が患ったのは、最も治療が厄介と言われる痔ろう(じろう)です。
「じろう」って言っても、ラーメン二郎ではないですよ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
痔ろうって何?
下の画像をご覧ください。
主に軟便をガマンするなどの理由により、左図の肛門腺と言われるところに、細菌が感染することがあります。
そうすると、真ん中の図のように、肛門の周囲に膿(うみ)がたまり「肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)」という状態になります。この時点でかなり痛みが伴うので、病院の肛門科にいくと、その日のうちに切開して膿を出すことになります。
右図のように、膿が出たところがトンネルのように空洞なりますが、この部分は再度膿が溜まりやすく、再び肛門周囲膿瘍になります。
痔ろうというのは、このように肛門周囲膿瘍が慢性化する状態のことを言います。
こうなると、痛くてとても走れたものではないですし、少し調子がいいと思ってランニングなんてしようもんなら、すぐに悪化します。(#^.^#)
市民ランナーのみなさんには痔になってほしくないので、経験者として少し気を付けてほしいことをお伝えします。
痔ろうになったら根治するまでにどれくらい時間がかかる?
痔をアナどって(侮って)いただきたくないので、痔ろうになった場合に根治するまでの流れを簡単にご説明しましょう。
わたしは痔(じ)を患った結果、2019の6月から7月まで2ヵ月まるっと走れませんでした。
①2019年6月初旬 初診
5月から痛みはあったのですが、5月末に肛門の痛みにガマンできなくなり、痔の治療で有名な横浜の某病院で受診したところ、痔ろうと診断されました。
その場ですぐに汚ケツに注射で麻酔を打ち、切開して膿を出したところ、多少痛みが和らぎましたが、再発の可能性が高いので根治するために手術入院を勧められました。
②2019年6月末 入院
入院できる最短の日を確認して予約をしましたが、それでも6月末でした。
入院の前の週に大腸肛門内視鏡検査という事前検査をして、痔の原因が悪性の腫瘍によるものでないか、などの検査をします。
実は、事前検査のために絶食したり、大腸の洗浄剤を2リットル飲むのが結構キツかったです。
③2019年7月初旬 入院2日目 手術
下半身麻酔の手術をします。下半身の感覚がなくなるため、足を動かすこともできなくなるので、手術中の痛みはありません。
その代わり、麻酔が切れた後はかなり痛くて、当日の夜はほとんど眠れませんでした。
術後メシ↓
マラソン中の補給用ジェルみたいなもんです
術後翌朝のメシ↓
味噌汁?の具を食べた後に撮影したわけではないです。
初めからそんなもんなかったどす。
④2019年7月10日ころ 退院
当初の予定通り入院10日目で術後も良好なので、無事退院となりました。
その時の「退院祝い膳」がコチラ↓
最高の気分でした。
⑤2019年7月末まで 退院数日後、1週間後、2週間後と外来で受診
退院後に大量出血する可能性があるので、定期的に外来で受診します。経過が良好なら手術後1ヵ月程度で、先生に「もう来なくていいよ」と言われます。
ランニングもOKが出ます。
どうして痔(じ)になったか?
わたしの場合についてご説明します。あくまで、わたし個人の場合です。
先生の診断内容と自分のランニングのときの記憶を整理すると、痔ろうになるまでの流れは以下のような感じだろうと思います。
- 食事制限をしていて偏った食事になったため、一時的に便秘になっていた時期があった。
- ランニング中に便意をガマンしたところ、便が固くなってしまった。翌日に頑張って何とか排便できたものの、少し肛門が切れた(切れ痔)。
- 便が固いので食事の内容を変えたところ、今度は便が緩くなって下痢気味(軟便)の時期があった。
- ランニング中に軟便の便意をガマンしたことにより、切れ痔の部分から細菌が感染して、膿(うみ)が溜まる「肛門周囲膿瘍」になった。
- 肛門周囲膿瘍が発展して痔ろうになった。
自分で書いていてアホなことしてるなと思いますが、ランニング中に便意をもよおすことは、結構普通にあるのではないでしょうか。(;^_^A
そして、近くにトイレがないコースだったり、少しガマンしたら便意が消え失せてしまったり。
痔にならないために重要なことと対策
痔にならないために、対策を考えて予防しましょう。
痔にならないために重要なこと
重要なことは、ランニング中に便意をガマンしないこと。
ランニング中に限らず、通勤中や普段の生活全般において気を付けてほしいです。
- 便秘気味のランナーは、便をガマンすると固くなります。無理にいきむと切れ痔になるのでやめましょう。便が固くて出せない場合は、市販の軟便剤を試してみるか、病院の肛門科に行って出してもらいましょう。
- 下痢気味のランナーは、便をガマンすると細菌に感染して、肛門周囲膿瘍や痔ろうになる可能性があります。ガマンしないようにしましょう。
- 汚ケツが痛ければすぐに病院に行きましょう。恥ずかしいのは初めだけ。
ランニングや普段の生活における対策
「便意をガマンしないこと」と「便がちょうどいい硬さになるような食事をすること」を意識して対策を立てましょう。
- ランニングコースはトイレにすぐに行けるようにコース設定すること。
- 緊急時に備えてティッシュなどを持って走ること(最悪、野グ〇)。
- カフェインを含む飲み物(コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶)などは利尿作用があるので飲みすぎないこと。アルコールも利尿作用があるので飲みすぎないこと。麦茶がおすすめ。
まとめ
痔になると手術してから根治するまでに、2ヵ月くらい走れなくなることもあります。
手術しないと根治できない種類の痔もあります。
健康は失ったときに初めて実感します。
ランニングできることに感謝をしつつ、その健康が失われないように予防しながらランニングを楽しみましょう。