Qちゃんに教わったグアムマラソンを走るコツ
こんにちは、ヤギです。
みなさんご存知、「Qちゃん」といえば「高橋尚子さん」のことですよね。
先日参加したグアムマラソンでは前々日と前日にEXPOが開催されました。
そのEXPOでQちゃんのトークショーがあり、グアムマラソン参加者向けのとてもタメになるアドバイスをたくさんもらうことができました。
今回は、そのアドバイスから学んだグアムマラソンの走り方についていくつか紹介したいと思います。
ここに記載する内容は高橋さんの言葉そのものではなく、あくまでも「Qちゃんのアドバイスを自分なりに解釈したもの」になりますのでご了承ください。
午前3時スタートという朝の早さ
グアムマラソンはほかのマラソンに類を見ないほどスタート時刻が早いです。
早朝というか、もはや深夜ですね。
まずご飯をいつ食べるか、というのが気になります。
トッププロだと4-5時間前には食べておくらしいのですが、市民ランナーは3時間前くらいに食事を済ませるくらいでよいそうです。
ということは、前日の夕方に床に就いて、日付が変わる前に起きて消化のよいもので食事を済ませることになります。
さらにレース直前にバナナなどのすぐにエネルギーに代わるものを補給をしておきましょう。
グアムマラソンで気を付けなければならないのは、帽子・サングラス・日焼け止めの用意を忘れがちなこと。
日の出が午前6時ころなので、多くのランナーにとっては必要なアイテムになりますが、スタート地点に向かってホテルを出るころはまだ真っ暗なので「今日はいらないかな」と思いがちです。
帽子・サングラス・日焼け止めはしっかり準備してホテルを出ましょう。
レース前に音楽を聴く効果
シドニー五輪のときにレース前に高橋尚子さんがhitomiさんのLOVE2000を聴いていたのは有名な話です。
レース前に音楽を聴くとどんな効果があるかという点に関して、興味深い話をいていました。
レース前に聞いていた曲をレース中に脳内で再生してみるそうです。
レース中に脳内で再生した曲のテンポがレース前に比べて遅くなっていたら、自分のピッチが落ちていると判断できるそうです。
レース終盤でペースが落ちたときは、ピッチが落ちていることが多いので、意識してピッチをもとにもどすことでタイムの遅れを最小限に抑えることができます。
ほかの大会と違ってスタート直後から走りやすい
大規模なマラソン大会だとスタート直後は、他のランナーがたくさん周りにいて走りにくいということはよくあります。
グアムマラソンでは、そんなストレスは一切ありません。
参加者が少ないのでスタート直後から自分のまわりにスペースがたくさんあるのでとても走りやすいと感じました。
逆に注意すべきなのは、走りやすいがゆえに他のランナーのペースに引っ張られてオーバーペースにならないようにすることです。
スタート直後の坂道の登りと下りのコツ
グアムマラソンの初めと最後の数キロには、そこそこ急な坂道が待ち構えています。
この初めの坂で足を使い過ぎると後半一気に足にきますので注意が必要です。
初めの数キロはウォーミングアップのつもりでなるべく足を使わないように走る必要があります。
坂道を走るときのコツを箇条書きにします。
- 視線は坂の頂上を見ずにあごを引いて地面に向けること。すると体が前傾になって足が自然に前に出てくる。
- 「登り坂は気のせいだ」と自分に言い聞かせて、子猿になった気分で身軽な自分を想像しながら坂を上る。
- 逆に下り坂は「小石」になった気分で転がるように、ストライドを小さくして、ピッチを早く軽快に駆け下りていく。
- 下り坂を走っていると自然にペースが上がってしまうので「今日はなんか調子がいいぞ」と勘違いしてオーバーペースにならないこと。
呼吸が苦しいときの対処法
呼吸が苦しい時は一生懸命吸おうとするのではなくて、その逆に勢いよく息を吐くことを意識すると自然と酸素を吸えるようになります。
給水は喉が渇く前から
グアムマラソンは高温・多湿です。
わたしが走った時も25℃以上ありました。
ホノルルマラソンと比較してもはるかに過酷な気候条件になるので、はじめの5kmくらいで滝のように汗が湧いてきます。
喉が渇いたと感じたころには既に体はカラカラになっていますから、レース中は喉が渇く前に給水をしましょう。
給水所にはスポーツドリンクと水がある場合があります。
スポーツドリンクは飲むことでエネルギーと水分を補給することができます。
水は水分補給に使えるのはもちろんのこと、首筋や痛みを感じはじめたヒザなどの部位に直接かけることで炎症を和らげる効果があります。
給水のコツ
紙コップで水やスポーツドリンクを飲もうとしても、うまく飲めずにほとんどこぼしてしまったり、気管支に入ってむせてしまうというのは初心者あるあるだと思います。
そんなときは、こんなふうに紙コップの口をつぶしましょう。
こうすることで潰した部分がフタになって水がこぼれるのを防ぐことができますので、端の細くなった部分をストローのようにして、むせずに給水できるようになります。
余った水を首筋やヒザなどの痛みや熱があるところにかけてやってください。
暗闇では足音を聞け
グアムマラソンはハガニア地区の先にいくと暗闇の中を孤独に走ることになります。
特に下のマップのピティから先は真っ暗で本当に何も見えません。
しかも、まわりにランナーがいなくなるのでただ自分の足音が聞こえるだけになります。
こんなときは、あえて自分の足音を聞くようにすると良いそうです。
「バンバンバン」と大きな音がするときは推進力が前に向かっていない無駄のあるフォームになっています。中盤になって疲れからフォームが乱れてきているのかもしれません。静かな暗闇のコースでは、自分の足音が静かになるようにフォームを修正してやる良い機会になります。
ちなみにわたしは、ヒザにかけた水がシューズに入り水浸しになって、終始ピチャピチャ音がしてました。(*_*;
終盤になって足が止まりそうになったらどうするか
こうなったら「俺の足うごけー」って足をバンバン叩いても無駄です。
こういうときは、ピッチをあげるためにウデをふるようにしましょう。
ウデ振りが2回なのにアシの回転が1回のひとはいませんので。
完走のご褒美は青い海でクールダウン
グアムマラソンのゴールは、イパオビーチにあります。
ゴールゲートをくぐったその先には、ビーチと青い海があります。
そのまま海に入ってクールダウンしましょう。
これができるのもグアムマラソンならではの醍醐味ですね。
以上です。
グアムマラソンに限らず、どのレースでも役に立つお話ばかりでした。
来年グアムマラソンのレースに参加されるかたは、ぜひEXPO会場で生のトークを聴いてみてくださいね。