外せっ 心のリミッター!?ランニングのタイムはピッチを上げると伸びるのか?検証してみた
こんばんは。ヤギです。
以前から書いていますが、サブ3を達成するために、日々スピードの強化に励んで
います。
皆さんご存知かもしれませんが、ランニングのスピードは「ピッチxストライド」
で決まります。
※ピッチは1分間の歩数、ストライドは1歩あたりの歩幅とします
最近はもっぱら股関節の動きやランニングフォームをダイナミックにすることを
意識して、ストライドを伸ばすことで確実に走力が伸びてきました。
しかし、その一方で、ピッチが少しだけ遅くなってきたことも事実です。
そこで、ピッチとストライドに関する以下の2つの疑問を確かめるために、ひとつ
検証をしてみました。
・ピッチとストライドは、トレードオフなのか?
・意識してピッチを早くすることはできるのか?
疑問1.ピッチとストライドは、トレードオフなのか?
1点目の疑問について補足します。
ランニングのスピードが同じならば、ピッチとストライドは以下のような関係に
なるはずです。
- ストライドが大きくなる → ピッチが遅くなる
- ピッチが早くなる → ストライドが小さくなる
最近はランニングフォームを意識してストライドを大きくできた一方で、ピッチが
少し遅くなってきていました。
もし、今の走力・フォームでピッチを上げると、やはりストライドは小さくなって
しまうのでしょうか?
それとも、ピッチを上げても、ストライドを維持できるのでしょうか?
疑問2.意識してピッチを早くすることはできるのか?
2点目の疑問について補足します。
以前は、ピッチを意識して早くしてみたことがあるのですが、心拍数が上がって
しまって、すぐにキツクなってしまい、長い時間持ちませんでした。
そのため、ピッチを上げるのは、ストライドを広くすることよりも難易度が高いなぁ
と感じていて問題を放置していました。
ですが、もしかしたらランニング中に聞いている曲をテンポ(BPM)が速いものに
変えれば、簡単にピッチを上げられるのでは?と思い、今回検証してみました。
検証内容
以下の2つの10km走のタイムを測定して、そのときのピッチ・ストライドが
どうなるか違いを比較する。
- 12月01日に測定した10kmタイム ※PB43分02秒
- 12月13日に測定した10kmタイム ※本日
ピッチを上げるために変えた条件
コースは普段トレーニングをしている5kmの折り返し10kmコースで同じ。
12月13日は、ランニング中に聞いている音楽の選曲を変えて、ピッチが早い
ものに変更。
- 12月01日の選曲は平均は148BPM
- 12月13日の選曲の平均は185BPM
BPM = ビートパーミニッツ(1分間のビート数)
わたしのランニングのピッチ180近辺よりも早いものを選曲しました。
検証の結果
12月01日に測定した10kmの結果
- タイム :43分02秒 ※昨日までのPB
- ピッチ :179BPM
- ストライド:1.30m
12月13日に測定した10kmの結果
- タイム :41分56秒 ※本日更新したPB
- ピッチ :181BPM
- ストライド:1.32m
まずは、PBを更新できましたので、上々の結果となりました。
上げるのが難しいと感じていたピッチも、曲調に合わせて2BPM上げることができた
だけでなく、ストライドも小さくならず(むしろ大きくなって)完走できました。
結果を踏まえて考察
ピッチを無理やりにでも上げることが出来た点について
本日走っているときは、意識してピッチを上げていて、呼吸はいつもよりかなり
しんどかった。
それでもピッチを維持することができたのは、聞いている曲のテンポの違いによる
ところが大きいと感じました。やはり選曲の効果は大きいと思います。
ストライドが小さくならなかった点について
走っているときに曲のテンポにあわせるために、半ば無意識に近い感覚で、本日の
フォームでは、足を前にもっていくときの動作が早かったように思います。
最近は、ストライドを大きくする意識走っていたのですが、そういった意識よりも
早く前に足を持っていくような意識の方が実はストライドが大きくなるのかもしれ
ません。※完全に個人の感覚的な問題です
タイムが大幅に更新できた点について
ちなみに、1kmごとのラップタイムを比較してみたグラフがこちらです。
ラップタイムが安定しないのは、トレーニングコースが勾配がキツイ登りと下りを
繰り返すコースだからなのですが、12月13日のオレンジのグラフの方がほとん
どのラップで12月1日のタイムを上回ってます。
10km走のタイムが2週間弱で1分以上更新できたのですが、これは前回から急激に
走力が伸びたのではなくて、前回のタイムが実力を出し切っていなかったことが原因
だと思います。
前回の走りでは、脚力的には限界を感じていたのですが、心肺機能的には余力がある
感覚でした。一方本日の走りでは、脚力と心肺機能が両方とも追い込めた感覚でした。
つまり、前回は、ピッチの限界の線を自分で勝手に引いてしまっていたために、心肺は
余裕がある状態になっていた。本日のランでは、その余力の分を吐き出すことができ
た、ということではないでしょうか。
まとめ
今回の検証では、10km走くらいの距離ならば、ピッチを上げることでPBを大幅に
更新することができました。
自分の限界を決めているのは、案外、自分の意識だけの問題なのかもしれないですね。
その無意識のリミッターを外すきっかけとして、音楽の選曲が効いたというのが私の
結論です。
次回、実際にどんな選曲をしたか、曲のBPMの測定のしかたなどについて書きたいと
思います。ご興味のある方はぜひ試してみてください。